はじめに
「JJUG CCC 2024 Fall」に参加したのでメモや感想です。
開催日時
2024年10月27日 10時〜
場所
ベルサール新宿グランド コンファレンスセンター
参加セッションとメモ&感想
「オニオンアーキテクチャで実現した本質課題を解決するインフラ移行の実例」
- レイヤードアーキテクチャの欠点->オニオンアーキテクチャ採用の流れがわかりやすかった
- インフラ層をビジネスロジックから独立させることで、インフラ層だけで変更ができ、並行して進めるビジネスロジックの開発とコンフリクトを防げる
- データ量が少ない場合は、BigQueryはあまりパフォーマンス出ない
- Google Cloud の DataStream を活用して、PostgreSQL⇄BigQuery間のデータ連携を実現
- オニオンアーキテクチャでも同じinterfaceを実装することで、既存テストを流用して工数削減できた話も参考になりました
「プロジェクト新規参入者のリードタイム短縮の観点から見る、品質の高いコードとアーキテクチャを保つメリット」
- 組織的なアプローチで新規参入者のキャッチアップ時間短縮に寄与できる
- コード作法や設計標準ドキュメントが整備されていて、しっかりメンテナンスされている
- 社内にドメイン駆動など領域に詳しい人がいて、困ったときに気軽に相談できる
- ドメイン駆動設計やオニオンアーキテクチャを導入したことで、パッケージ戦略が明確でどこに何があるかコードが追いやすい
- リファクタリングが当たり前の文化があり、保守タスクを溜めずにバランスよく対応されている話が良いなと感じました
「マイクロサービスとクラウド時代のワークフローシステムについて」
- ワークフローシステムの概要から、ジョブスケジューラーやメッセージングシステムとの比較、ワークフローシステムが求められる背景の話と、内容がわかりやすかった
- ワークフローシステムは名称しか知らなかったが、一連のトランザクションになく時間軸の異なる障害や複雑なタスクにも対応できる可能性があることを知り、目から鱗だった
- NetflixのConductorのデモを実施してくれ、使い方のイメージが持てた
- GitHubにサンプルがあるようなので、自分でも触ってみたい
- 今後ワークフローシステム導入の事例が増えていきそうな予感がしたので、動向を注視していきたいと感じました
「大量データ・大規模トラザクションをクラウド移行したマイクロサービスでさばく!~MicroProfileで切り拓け~」
- 一部テーブルは既存に残したままで一部のテーブルを移行する際の苦労話を交えつつ、高パフォーマンスなAPIを開発できた話をしてくださり、参考になった
- フロントとバックそれぞれで保持しているDTOの競合問題をスキーマ駆動開発を導入することで改善した話も参考になった
- MicroProfileの機能でOpenAPIドキュメントを自動生成したり、Code Generatorを駆使してテストコードやクライアントコードの自動生成の仕組みを活用されていた
- カラムDBを採用しているので、同一カラムに関するデータをまとめて処理できることを知った、自分でもこのあたり調べてみたい
「クレディセゾンにおける内製開発の取り組み」
- スモールスタートで内製開発をスタートし、他部署も巻き込みながら徐々に適用範囲を広げていった
- 改善を繰り返しながら、伴走型開発
- 内製することが目的ではなく、CXやEX双方に寄与できるように推進してきた
- HRTの原則を大事にされ、良いチームでモチベーション高く働いているように感じた
- 全社員によるDX推進の話も参考になった
- これまでの蓄積も含め多くの機能がある中で、これまで通りの品質を維持しながら内製を進めていくことはやっぱり大変なんだろうなと感じた
- 他社が使えるコンポーネントを開発し、StoryBookで早期にFBをもらって改善に取り組むような仕組みが整備されている
「Java Webフレームワークの現状」
- Webフレームワークの目的から、改善の動き、現在に至るまでの流れを話してくださり、Java離れてもう5年以上経過するので、セッション全体を通して発見が多かった
- いまは Virtual Thread なるものが使えることに驚き
- QuarkusやMicronautも用語だけは聞いたことがあるが概要を知れた
終わりに
久々の参加でした。私が触っていたJavaはたしか14くらいでしたので、だいぶ変わってきたなと感じました。
スポンサーブースも何社も出展されていて、ステッカーなど色々いただきました。
楽しい一日でした。また是非参加したいです。